EVの信頼性を支えるバスバーの耐久性とは？｜コラム｜試作板金加工専門のアートウインズ・シートメタル

Column DetailEVの信頼性を支えるバスバーの耐久性とは？

電気自動車（EV）の普及が進む中、その信頼性を支える重要な部品の一つがバスバーです。バスバーは、EVの電力分配システムの要となる部品。そのため、バスバーの信頼性がEVの信頼性へ直結すると言っても過言ではありません。

では、バスバーへの信頼性は、どのような要素から生まれるのでしょうか。

高い電気伝導性や電力効率性ももちろん大事です。しかしそれと同時に、高速充電速度で高出力負荷を処理できる耐久性もとても重要です。本記事では、バスバーに求められる耐久性とその重要性について詳しく解説します。

バスバーの基本機能と役割

バスバーは、EVのバッテリーから各種電気部品へ高電流を効率的に分配する役割を担っています。そのため、バスバーには高い導電性と耐久性が必要です。数百アンペアにも及ぶ大電流を安全かつ効率的に伝導するバスバーは、EVの心臓部とも言える存在です。大電流を導通する必要がある自動車のEV化が進むことで、耐久性の高いバスバーの需要は高まっています。

バスバーに求められる耐久性の要素

バスバーの耐久性は、以下の要素から成り立っています：

- 熱耐性：大電流による発熱に耐える能力

- 振動耐性：走行時の継続的な振動に耐える能力

- 腐食耐性：長期使用による劣化や環境要因による腐食に耐える能力

- 絶縁性の維持：高電圧環境下で絶縁性を長期的に保つ能力

バスバーの耐久性を高める技術

バスバーの耐久性を向上させるために、以下のような技術が用いられています：

- 材料選択：高導電性と耐久性を兼ね備えた銅合金やアルミニウム合金の使用

- 表面処理技術：めっきや陽極酸化処理による耐腐食性の向上

- 設計最適化：応力集中を避ける形状設計や、適切な断面積の確保

耐久性テストと品質保証

バスバーの耐久性を確認するため、以下のようなテストが実施されています：

- 熱サイクル試験：急激な温度変化に対する耐性を評価

- 振動試験：車両走行時の振動を想定した耐久性評価

- 耐候性試験：湿度や塩害などの環境要因に対する耐性評価

- 長期耐久性評価：実使用を想定した長期間のテスト

バスバーの耐久性がEVの信頼性に与える影響

バスバーの高い耐久性は、EVの信頼性に以下のような影響を与えます：

- 長期的な性能維持：電力伝導効率の低下を防ぎ、EVの性能を長期間維持

- 安全性の確保：絶縁破壊や短絡などの電気的故障リスクを低減

- メンテナンスコストの削減：部品交換頻度の低減によるコスト削減

まとめ：EVの信頼性を支えるバスバーの耐久性

熟練した技術と様々なテストにより製造されるバスバー。高い耐久性をもつバスバーは、性能を長期的に維持することが可能です。部品交換などのメンテナンスコストを抑えることができ、さらに故障リスクも低減できるため、EVへの高い信頼性を生み出しています。

近年、高い電力要件とより速い充電能力を備えた高性能EVの需要が高まっています。それに伴い、より耐久性の高いバスバーの需要も必然的に高まっています。政府は電気自動車の採用に向けて、充電インフラの補助金や税金免除などの政策を打ち出し、今後さらに市場は拡大していくでしょう。

解説してまいりました通り、耐久性に優れたバスバーの製造には、高度な技術と豊かな経験が必要です。アートウインズ・シートメタルは、お客様のニーズにあわせたバスバーの製造が可能です。最新の技術を導入し、かつ様々な耐久性テストを行っているので、信頼のできるバスバーをお届けいたします。自動車用バスバーの製造や加工について、ぜひ当社へお問い合わせください。