Column Detail板金に使われるSECCってどんな材料??SPCCとの用途の違いも説明!!
今回の記事はSECCになります。
名称は電気亜鉛メッキ鋼板となりJIS規格の材料になります。
よく見かけるのは複写機のスキャン部分をあけると薄い青緑っぽい鋼板があると思います。これがSECCになります。
SECCの前から3文字目のCはCOLDの略で冷間圧延を意味します。
SEHCがHOTの略なので熱間圧延となります。
表面は同じ処理なのでこの2つの材料の見た目に違いはありません。
内部の機構部品で使われることが多いので普段見かけることが少ない材料ですね。
一般的には屋内で使われている部品のイメージです屋外になるとSGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)が使われています。
表面に電気亜鉛メッキが処理されているので比較的錆びにくい材料です。ただし手油や水分が付着すると白錆が浮いたりしますので注意が必要です。また切断した端面はもちろん金属素地が出るので錆びます。
弊社は家電や機器類の試作依頼が多いので在庫量としては圧倒的にSPCC<SECCになります。
使い分け方ですが先述の通りブラケットや補強フレーム等の内部機構品はSECCで設計される場合が多く、錆びてはいけないので全メッキが必要な場合はSPCCで加工して表面処理を行います。
また外装カバー等で溶接構造で設計されている場合は表面の亜鉛メッキが溶接の邪魔をするのでSPCCが使われています。
当社では上記の2種類の材料を始め様々な材料での試作案件に対応しております。
お困りの際はぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください