Column Detail試作や少量生産に最適!板金プレス加工の簡易積層型のご紹介!
今回は弊社が得意としている簡易積層型のご紹介です
板金加工で形状を付加するにあたり高コストになりやすいのか専用金型を使ったプレス加工になります。
特に試作時の単品生産やそもそもの企画数が少ない部品などは本格的なプレス型を作製するとコストが到底合わない…なんてこともあります。
※単発型の例(社内製作品)
金型重量も60kg以上になることもあり材料費だけでも数万円します。
試しに1個作るのにもっと簡単にできないか!?と考えられて編み出されたのが簡易積層型です。
※簡易積層型(イメージ)
明らかに先ほどの単発型の写真より簡単な形状をしているかと思います。
極力薄くなるように設計し既存の単発型と比べて金型材料費・製作期間を大幅に短縮することが可能になります。
もちろん金型を薄く済ませるだけでは製品にシワが発生したり反りの原因になったりますのでプレス時に工夫をしながら加工をおこないます。
上記の簡易積層型でSECC鋼板を成型したものが下記になります。
この後、さらに図面形状にブランク加工しますのでプレス時の材料の引けなく綺麗に仕上がります。
もちろん良いことばかりではありませんので下記にメリットとデメリットを纏めます。
簡易積層型のメリット
- 金型費用が安価に済ませられる!
→試作目的の単品加工や少量生産に向いています。
- 金型工期が短く済む
→開発サイクルの短縮が可能になります。
- 修正対応も容易におこなえる
→二次試作以降のちょっとした形状の変更も簡易積層型ですと容易におこなえます
作り替えはおこないますが前回型を流用し最小限で対応します
簡易積層型のデメリット
- 耐久性が低い
→薄い設計の為、金型寿命が短いです
SUS等の硬い材料の場合は特に短いです
- 大量生産に向かない
→簡易構造の為、加工時に材料セットの時間がかかります
その為、加工時間が必要になります。
- 金型の引き渡しは不可
→工法にノウハウが詰まっておりますので基本的には引き渡しの対応はしておりません。
- 深い絞り形状は対応できない事が多いです
→構造的に深い絞り形状に不向きです
どの程度まで再現可能かは材質や形状に寄りますのでぜひお問い合わせください
お客さまからのお見積り依頼は弊社で企画台数や形状・仕様、用途に応じてご提案しますのでとくに工法選定に悩んで頂く必要はありません。
安価にプレス成型を再現できる方法がある!ということだけ記憶の片隅に残しておいて頂ければ幸いです。
その際はぜひ当社までお問い合わせください