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Column DetailSPCCに防錆をおこなう4つの方法(~表面処理から材質変更まで~)

SPCCに防錆をおこなう4つの方法(~表面処理から材質変更まで~)

 

 

 

 

 

こんにちは

弊社の記事でSPCCとSS400の違いについてがよく読まれているため

今回はSPCCの防錆についてご紹介しようと思います

基本的には鉄の素地ですので空気中の水分で錆が発生します

ちなみに母材のときは防錆油で保護しております(それでも梅雨の時期などは手で持ち運んだ時の跡だけでも錆が付きます)

それでは防錆の方法をご紹介していきましょう!

1.メッキ加工をする

設計者の方が一番最初に浮かぶと思います

一番安いのは亜鉛メッキ三価クロメート処理になります

既成品のネジやナットに使用されている白銀っぽいやつです

量産では塩水噴霧試験等で防錆性を確認しますが製作数が少量だと対応が難しい場合もあります

またメッキには錫メッキ、ニッケルメッキ(電解・無電解)や硬質クロムなど様々な種類があり

耐食性だけでなく加飾や耐久、摺動性等付加価値をつける事ができます

弊社では協力会社にて対応致しておりますので気になる方はお問い合わせください

2.黒染め

表面に四三酸化鉄被膜を形成させる表面処理です(黒染め処理)

またパーカー処理というリン酸皮膜を発生させる処理もあります

品質的には黒染め<パーカー処理になります

膜圧は黒染めで1~3μm、パーカー処理で5~10μmになります

ただメッキより防錆面では落ちる印象です(弊社の主観です)

3.塗装

外観部品に多いのが塗装処理です。こちらもオーソドックスな処理です

弊社では協力会社にて焼付け塗装、電着塗装などに対応しております

電着塗装にもアニオン電着・カチオン電着の2種類があります(弊社ではどちらも黒色での対応になります)

ちなみに先程ご紹介した黒染め処理を下地に施すと密着性がアップします!また黒色塗装だと万が一剥がれてしまってのある程度の耐食性が確保できます

4.材質変更してしまう

思い切ってSECCに材質変更!!なんて事も図面を伺うと見受けられます

表面は電気亜鉛めっきで覆われておりますが板厚端面部分はブランク加工によって素地になってしまうので使用環境では錆につながってしまいます

注意してくださいね

SECCとはなんぞや?!な方は複写機のスキャナ部分を開いて見てください(コンビニに置いてあるような大きい方)青白っぽいような金属がSECCになります。

思いのほかメッキ工程や錆のリスク、協力工場への折檻や運送費を考えるとSUS材に変えてしまうのも方法かもしれません

このあたりは加工性もあるので一概には言えません

量産会社に問い合わせしていただくのが一番ですね

 

ちなみにSPCCよりSECCのほうが在庫量が多いので弊社的にはSECCでいただくと喜ばしいです(笑)

まだまだ弊社でもおこなったことのない隠れた処理も存在します

あくまでつぶやき程度に参考にして頂ければ幸いです

加工でお困りの方はぜひアートウインズ・シートメタルまでお問い合わせください

 

ありがとうございました