Column Detailステンレスは非磁性なのか
よく図面の材料欄にSUS(非磁性)との指示を頂くことが多いです。
機構部品やシムスペーサー等、磁性があると厄介な部品ってたくさんあると思います。
その場合はSUS304等のオーステナイト系を使用して加工します
基本的には不動態皮膜というもので母材が覆われており、不動態皮膜によって非磁性になっています
例えば切削加工等で表面を除去しても瞬時に不動態皮膜ができるので非磁性を確保できます
ところが曲げ加工や絞り加工等の成形加工をすると加工した部分がマルテンサイト化して磁性を帯びます。
ステンレスのカレースプーンはプレス成形加工なので磁性を帯びていることが多いです。
さらにシムスペーサー等に使用されるSUS304 CSPやSUS301 CSP材は冷間圧延で板厚、硬度を出す為同じ様に少し磁性を帯びています。
上記の材料で製作される場合は特にご注意ください
※ちなみに切削加工でも負荷がかかると磁力が発生するみたいです。