Column Detail板金加工と製缶加工の違いについて
まいどお世話になります
弊社は精密板金加工を得意としており…とよくセールストークしています(笑)
金属の板からの加工を考えたとき設計者、購買、商社の皆様はどのような発注業者を思い浮かべますか?
いつもお願いしている業者様は1社でしょうか?数社でしょうか?
実は金属の板からの加工は会社の設備で得意分野・不得意分野が別れます
例えば板金の外形切り(ブランク加工)の工程では…
タレパン加工、レーザー加工、ウォータージェット切断、ガス切断…珍しい所でワイヤー加工(弊社はワイヤーで板金製品をブランク加工する場合もあります)、マシニングセンタ等の切削…
筐体加工(配電盤やPCケース)で考えると、圧倒的にタレパン加工が有利です
細かい形状が含まれてくるとタレパンとレーザー加工の複合機を保有している所が強みが出てきます
コネクタ・端子部品になるとレーザーでしか加工できないような微細な形状が出てきます。ただしランニングコストがタレパンより悪いです
このように保有設備によって特色が出やすいのが板金加工の面白いところです
さて表題では板金と製缶の違いというふうに書きましたが
板金加工は主に3.2mm以下の板をプレス成形したり曲げ加工をおこなう加工だと認識しています。精密板金加工といえば1.2mm以下かな?
弊社は0.2mm厚以下のの製品でも得意です
製缶加工は溶接工程を多用し3.2mm以上の板を加工する業者様のイメージです。
面が熱影響で反る場合はフライス加工を入れたりします
鉄工所と名乗られている場合も多いですね
※あくまでも中の人の個人的な意見です
となると製缶加工を得意とされている業者様に0.2mmの板の加工をお願いするとどうでしょうか?
加工できないことはないでしょうが設備的にスイートスポットを外した事になり品質は良くない苦労して加工するのでコストは高い…みたいなことになります
相見積もりを取ると業者によって金額がぜんぜん違うのは板金加工の場合は設備の関係が一番多いです。要するに製品完成までの道順です。
餅は餅屋、精密板金加工はアートウインズ・シートメタルまでよろしくお願いします